2008/06/28

玄侑宗久さん講演会

  
新婚旅行に行く前、友人から「玄侑宗久」という名前を初めて聞いた。

調べてみると、三春町のお寺の住職で、何と芥川賞作家!
玄侑氏の公式サイトを見てみると、6/27 郡山でセミナーと書いてある。

とういうわけで、昨日、ホテルハマツまでセミナーを聞きに行ってきた。
何となく興味が沸いたのだ。これもひとつの出会いだろうから・・・。


講演のタイトルは、「信じるカラダ」。
主催は、太田綜合病院。6歳のとき、俺の命を救ってくれた病院だ(自転車自爆事故で30分以上、心停止した)。

「医者と坊主が仲良くするというのも問題でしょうが・・・」というジョークから始まった講演。ツカミはOK!

非常に愉快で、タメになるお話がたくさん聞けた。

講演で最も伝えたかった主題は、「心のあり方ひとつでカラダは変わる!」ということ。これはガンを心の持ち方ひとつで克服した中村天風さんが本で書いている内容と同じものだ。

「病は気から」という言葉の通り、心の持ち方ひとつで、結果が変わってくる。

多重人格障害者の例で、老眼の45歳の女性(主人格)が、15歳の少年の人格(交替人格)に変わったとき、その時は何と老眼鏡無しでも、目がよく見えるようになるという。

これは、カラダという物体が同じであるのに、人格(心)が入れ替わっただけで、目という部品の機能が変化する。物質がいい悪いではなく、物質と思いが現象をつくるというのだ。

なるほど、多重人格者にお目にかかったことはないけど、共感できる話である。
「あ~、なんか風邪をひきそうだなぁ~~」と思うと、実際に風邪をひいたり、何か気を張っているときは丈夫で、それが終わると途端に気が抜けて具合が悪くなったりという経験は誰にでもあるであろう。

カラダという物体は同じでも、心は常に変化している。私が変わるとカラダも変わる。使う側の問題だということ。
これから生きるうえでも、とてもいいヒントをもらった気がする。


さらに、「信が及ばない所が病になる。つまり、脱力こそが信じるカラダである」と宗久さんは言う。「脱力した状態(柔弱)」+「概念がない脳の状態」のとき、もっとも強い状態らしい。

俺には難しくて理解に苦しんだが、頭の中でいろいろなロジックが渦巻いているときが、人はもっとも弱く、免疫力が低下した状態というから、弱い気持ち(不安や焦りなど)をとにかく自分の頭の中から追い払い、無心でいることを、少しでも意識できるようになりたい。

難しいテーマではある。
脱力状態を作るには、座禅がいいようだから、まずは前回決意したように、やはり座禅を習慣化させることが、一番の近道かもしれない。

ちなみに、まだ座禅はできない俺・・・諦めないぞ!!
  

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