2014/09/05

Over the Mountain(富士登山記)

SNSの普及もあって(言い訳、言い訳)、3年ぶりのブログ更新になりました。
社内報へ投稿した内容ではありますが、せっかくなのでアップすることにしました。


<<<本文>>>

 私は大の「大便者」であります。今まで生きてきた中で、便秘を経験したのが1日だけ(その日は、学生のときにトンネル工事のバイトで40時間労働した後、24時間以上眠り続けた日。むぐさなかったので、便秘DAYとしてカウントさせていただきました)。また、1日の最高回数は、中3の秋に記録した58回(推定)。その理由は、1日中、朝から晩までみかんを食べたていたら、そうなりました(食べたみかんの数は50個以上)。もちろん、即入院。あの日の私の手の皮は、みかん色に変色していて、今では甘酸っぱい思い出として脳裏に焼きついています。
その他にも、「大便者」としての「すべらない話」エピソードは、数多くありますが、この辺にしておきますね。ひかれると思うので(え? すでにひいているですって!)
おっさんになった今は、それでも1日2〜3回は、もよおしたくなってしまいます。よって、私のおしりは、いつでも「スタンバイ・モード」でございます。

そんな私が、このたび、富士登山に挑戦することになりました。

山登りは、3年前から「チーム・Rising 山(サン)」として活動しております。(チーム名は、EXILEより先に命名しているので、パクリではありません。ドラマ「スクール☆ウォーズ」のイソップの名言より名づけました。あっ! 結局、パクリですね。

さあ、富士山の話。急に、便をもよおしてしまったらどうしよう? 山にはお手洗いがあるのか? もし途中、我慢できなくなったらどないしよう? 世界遺産なのに、ノラは可能なのだろうか?(そもそも犯罪?) そんな心配ばかりして、8/24に郡山を出発したわけです。

その日は、自宅でトイレを済ましてきたにもかかわらず、東京駅に着いた途端、便意は突然やってきました。「便ストーリーは突然に・・・」。まさに「東京Benストーリー」。「かんち〜!!」ではなく「○んち〜!」になってしまいそう。ちょっと、ネタが古すぎで、申し訳ありません。つい暴走してしまいました。
閑話休題。さすがは大都会・首都東京。駅の男子トイレには4人の行列。間一髪のところで間に合いました。

それから、東京駅からバスに揺られて3時間。富士五合目を目指します。「トイレに行きたくなったらどうしよう」という不安がやはりいけないのでしょう。思い(思考)が目の前の現実を作るってやつですね。登山の前にして2度目のピンチ。しかし、神は私を見捨てることはありませんでした。かんちばりに「きた〜!」と思った瞬間に「談合坂サービスエリア」にて休憩となり、またもトイレに滑り込みセーフ! 初めてのSAでしたが、日本のトイレって、ホント世界に誇れるレベルのように思います。荷物を置くスペースも数箇所あるし、トイレ紙にいたっては、なくなったら次のロールがスタンバイされているじゃありませんか。お腹が痛くなるたびに祖国・日本の良さを感じているのは私だけではないでしょう。


そんな感じで、いよいよ富士山五合目に到着しました。登山着に着替えて「やったります!!」という気分のときに、またまた、やってきました、あの波が・・・。しかし、五合目には大きいトイレがあり、何とかここでも用をたすことができ、ひと安心。それにしてもいったい、何回出るんでしょうか。前日の食事も控えめにしていたというのに・・・。


15時30分、ついに登山開始。




もう、出力するものは全部出したし、快調、快腸! 調子に乗って軽快に登っていきました(写真のとおり、ニコニコですよ)。1時間程度歩くと、6合目に到着。そこで目の当たりにしたものは、なんと、トイレ1回200円という案内。その案内を見たからなのでしょうか? ここでは、まったく便意は無し。性分がセコイのでしょう。お金がかかると思ったから出なかったのか?、それとも、もう出しつくしたのかはわかりません。

その後、2時間で7合目に到着。途中、何箇所も山小屋が点在していて、それぞれの場所に有料トイレ(どこも200円でした)があり、もう私は、完全に「安心モード」になっておりました。金さえあれば、トイレができる!という安心感。まあ、「金ならあるから(小銭なら)!」

とそんなこんなで、山小屋には19時過ぎに到着。そこで夕食のカレーが登場!!(このテーマにピッタリのメニュー!)
5合目から7合目の宿まで、約4時間。お腹の調子もいいようなので、アサヒビール350mmを注文。お値段なんと700円。こんな山頂までどなたかが運んでくださっているので、感謝の気持ちしかございません。空気が薄いので、いつもより酔いが早くまわってきました。飲んで気分が良くなっていたので、西日本(福岡方面)から参加していた山ガール達と小粋な「ヤマ・ト〜〜ク」や「ベン・ト〜〜ク」でもしようかと思ったその瞬間、「消灯で〜す!」の合図。「ちょ、ちょ、待てよぉ! まだ20時過ぎじゃないの!」と言ってもルールはルールです。郷に入って郷に従え、とそのまま仮眠タイム。すぐに寝付けるはずはございません。食事後30分もしないで横になるとは、俺も牛君の仲間入りです。瀬○瑛子さんばりに「もぉぉ〜」って言いたくなってしまいましたよ。

22時半。「出発の時間ですよ〜!」 何とか30分くらいは寝れましたが、大丈夫でしょうか、このままの体力で。ほとんど徹夜で山頂を目指すことに。

それでも、好きでここまで来たのです。ご来光を頂上から拝むためには、やるっきゃない!ということで山頂を目指しました。
しかし、しかしです。ついにいつも見上げている空よりもさらに高い空から、大粒の雨が降ってしてしまいした・・・。
3年分くらい濡れたでしょうか。このとき、ニット帽、フリース、厚手のレインコートなどを装備しても寒い状態。さらに冷たい雨。ありったけのガッツを使いました。「仙豆」は無いので「チョコレート」や「カロリーメイト」を食べて体力アップ。もうお腹が痛くなったって、かまいません! 「乗り越えられない試練はない」、「やまない雨はない」、「明けない夜はない」、「止まない下痢はない」、「オチないギャグはない(汗)」と自分自身に言い聞かせながら、一歩、一歩、歩くのみ。目的をかなえるためには、この一足が大事なんですよね。

3450m。山の道先案内人(富士登山専任ガイドで強力(ごうりき)と呼ばれる人です)が、「大変残念ですが、ここから下山します!」との意思決定をされました。このとき、落雷警報と大雨警報が出ていたようです。あと40分ほどで頂上だったのですが・・・。とても悔しい結果となってしまいました。

とはいえ、富士山の下山が一番の難所。モチベーションが無くなった後だけに、余計に堪えました。
夜11時から、朝の6時過ぎまでの登り・下りのウォーキング。いつしか、大便に対する不安はどこへやら。
結局、下山してからいつもの時間に便は出ました。。。徹夜しようが、人間の体って、便利に作られているのですね。

山は無くなるわけではありません。また、富士山だけが山ではありません。地元にも磐梯山や安達太良山をはじめ、たくさんのすばらしい山が存在しています。富士には、またチャレンジすればいいだけのこと。今後も、便意と戦いながら、うつくしまふくしまやその周辺の美しい山々の登山を通して、私も人間的に成長していけたらなと思っています。
最後にお詫びと御礼を。つい大便を我慢するサスペンス形式の文章を調子に乗って書いてしまいました。汚い文章を最後まで読んでくださり、感謝いたします。ありがとうございます。


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