2015/11/05

2015年松島マラソン大会回顧

去る1011日(日)、宮城県松島町で開催されました「松島マラソン大会」に出走しました。参加するまでの流れを時系列で綴っていきたいと思います。


# 1992年~1995 

松島町。あー松島や、松島や。
思い出せば、松島は、学生時代に何度も何度も通過するだけの街でした。もう20年以上も前の昔の話です。
仙石線(仙台市と石巻市を結ぶローカル線)に揺られ、通学していたのですが、仙石線にはトイレが無くて、大の「大便者」の私にとって、快速50分(通常70分)の移動の間、何度も、途中の駅で下車して、何度もズボンを下ろしていた記憶が蘇ってきます。
蛭子さん出演のTV番組『ぶらり途中下車の旅』が人気のようですが、私にとっても途中下車は、気楽なものではなく、人生をかけた戦い。
「漏れたら、アカ~ン♪ 漏れたら、アカ~ン♪」と口づさみながら、気をまぎらせていたことは、とても苦い思い出であります。
いったん、下車すると、次の電車を1時間待つことになり、その悔しい思いから、『仙石線にはトイレがない』という泣きのインストルメンタルの曲を書き下ろしたほどでした(実話です)。
ちなみに、よく降りた駅は、「野蒜駅」、「本塩釜駅」。そして、「松島海岸駅」。
また、「奥松島」のことを、知ったかぶりして「裏松島」と呼んで、友人に馬鹿にされた事もふと思い出しました。
私と松島のつながりは、そんな程度(いずれにしても、ろくなもんじゃないです)。 
マラソンの話は、まだ出てきません。


# 2014年春・夏

そんな松島のマラソン大会に、なぜ参加したのかといいますと、きっかけは、1年半前にさかのぼります。
仙台の先輩に、「たいぞーも、一緒に出たらいいちゃ?」という一言がきっかけでした。
その場は、社交辞令的に「わかりました!」と軽く言ってみたものの、やはり約束は約束です。
勇気を出して申し込みを行おうとしたのですが、すでに受付終了! 正直、ほっとした自分もおりました。。。
それが、2014年夏の出来事。先輩、ごめんなさい!


# 20154

それから今年に入って429日。友人を応援する目的で、郡山シティーマラソンに出かけました。
気分転換のつもりでしたが、一生懸命に走っている多くの市民ランナーを見ていると、去年、マラソン大会に参加できなかった後悔が脳裏をよぎりました。
やって悔やむ後悔より、やらないで悔やむ後悔のほうが大きいといいますし、「今年はいっちょ、やったるか!」という気持ちにさせられました。


# 20157

さあ、気持ちのスイッチは入りましたが、如何せん、私は走ることが大嫌いです。
入社当時よりも20キロ近く体重も増えていますし、社会人になって、全力疾走したのは、数える程度でしょう。
これといったハードなスポーツもしてきませんでしたから・・・。

いきなり走って大丈夫なのか? まずは、7月上旬。近所の土手をウォーキングすることに・・・(ちなみに、土手は登れます!)。
ゆっくりでもいいから、何分連続で走れるかを試してみると、何と3分で歩いてしまったじゃないですかぁ!!!!!!!!。
これは、正直、まずいですよ。それから数日後もトライしましたが、今度は5分。何とも情けない!
ただ、2分余計に走れたので、練習すれば何とかなるのかなぁ~というかすかな希望も沸いたことは事実です。

とりあえず、前回の反省を踏まえ、早めにマラソン大会の申し込みをしてしまおうということで、7月下旬にはRUNNETで松島マラソンにエントリー!
5キロにするか、10キロにするか悩みましたが、先の練習の感じでは10キロは厳しいかと思い、今回は5キロを選択。さらに、いきなりぶっつけというのも何なので、かみさんと「天栄村」のマラソン大会(96日開催。5キロ)にも申し込みすることにしました。


# 20158

効果的な練習は無いものか? 自分なりに検証した時期でした。
まず、爆風スランプの『Runner』を聴きながら走れば、うまく走れるのではないか、という仮説を立てました。
しかし、実際にやってみると、リズムが「ツッタ・ツッタ・ツッタタ・ ツッタ・ツッタ・ツッタタ・」で、非常に走りにくい!!! 個人的には「ツッタ・ツッツタン・ツッタ・ツッツタン」のほうが走りやすいのに! 『走る、走る、おれたち~♪』と歌われても、実際、1人で走っているし・・・。ということで、この練習方法はボツ。

次に、音楽を聴きながら走る方法は一緒ですが、曲1曲ごとに「歩く」と「走る」を交互に繰り返す練習方法を考えました。
だいたい、曲って、35分のものがほとんどなので、5分間だけ走れる俺にはちょうどいい練習。長めのバラードのときが歩く順番だと、最高に嬉しいっすよ!(あれ? 走れるようになるための練習だったはずだけど・・・)
ただし、デスメタルバンドのナパームデスの『You Suffer』という曲は1秒しかありませんし、ペケ・ニッポン(X Japan)の『ART OF LIFE』という曲は28分もあるので、この練習では使えない曲になります。この練習を数回やったら、5kmを約4045分で完走できるようになりました(もちろん、半分は歩きです!)。

8/28。この日は、息子たちが初のお泊り保育で不在のため、かみさんと一緒にジョギングをすることに・・・。
妻のペースがかなり遅くて、日テレの24時間TVの付き添いのドクターランナーになった気分を味合いました。
この日、初めて、妻のペースではありましたが、5キロを一回も歩かず走り切ることに成功! 途中で「歩きたい」という気持ちにはまったくなりませんでした。
これで俺も、晴れて「シミケン・ランナー」、いや違った、「市民ランナー」の仲間入りか!と調子に乗ってきた時期でした。
ジョギングの後、かみさんと一緒に飲みに出かけたのですが、二人っきりになるのが久しぶり過ぎて、間が持たず・・・。とりあえず、「I Love You」を50回くらい言っておきました!?


# 20159

9/6、天栄村主催の羽鳥湖マラソン大会に参加! 記念すべき、私の人生において、初マラソン(5キロですけど・・・)。
それにしてもすごい人。2ヵ月前に熊と出会った場所とは思えないくらいすごいランナーの数。人気があるのですね、マラソンって。
レースのほうは、スタート後、周囲のペースに釣られてしまい、1キロ地点でスタミナ切れ。途中、45回歩きました。まだ走りはじめて1ヵ月とはいえ、本当に自分自身、情けなくなりました。
さらに、大会には多くの学生(小・中学生、高校生)も参加しており、悪ふざけしている生徒がたくさんいて、何だか自分の昔を見ているようで、すごく落ち込みました。
タイムは、3035秒。歩かなければ、30分切れたと思うと、余計に後悔です。
それにしても、「走る」って、めちゃくちゃ苦しいですね。。。


# 201510
 
東京に行く機会があり、ついでに皇居周りを走ってみることにしました! 
おのぼりさん皇居ランナーデビューです。皇居周辺には、ロッカー+シャワーRoom施設がたくさんあり、1500円程度で利用できるのです。
自分のペースで走っていると、ほとんどのランナーに抜かれてましたが、1周がちょうど5キロなんですね。なんて便利なんでしょうか!
しかし、都心を走っているという感覚は良かったのですが、何といっても空気が悪すぎ。。。深呼吸をするのもためらってしまいました。


# 松島マラソン大会

10/11(日)。私は、家族を引き連れて仙台入り。仙台駅東口に車を止めて、仙石線でいざ松島方面へ。
久しぶりに乗る仙石線。あれ? 電車に乗ってから周囲を見渡してみると、なんと、トイレがあるじゃ、あ~りませんか!!!! 
しかも仙石線が仙台駅西口にも駅が通じているし。文明開化の音が聞こえてきまくりです。さすがは東北最大の都。今の学生さんが羨ましい~! 

10時頃、会場に到着しました。その時間帯は仙台の皆様は、10キロに挑戦中のため、お会いできず・・・。



このレースの個人的目標は、次の2つでした。
(1)歩かない
(2)30分を切る

前回のレースの反省を踏まえて、スタートは自分のペースで走ることを意識して、挑みました。
結果は、タイム2806秒! やりました。4キロの急坂で、歩きそうになったのですが、何とか踏ん張ることができました。
この松島の海も、4年前の震災で、たくさんの命が奪われた場所。そう考えるだけで、胸が苦しくなりますし、今、生きて走れているというだけで幸せであるということを実感しなければなりません。
今回もまた、5キロのランニングでこんなにヘトヘトになるとは。。。まぁ、とても気持ちのいい汗をかくことができましたが。
走り終わったあとの「牡蠣汁」は、骨身に染みました。


# 総括

今年は、無事に5キロのマラソンを2回体験することができました。
しかし、5キロの先には、10キロ、ハーフ、そしてフルマラソンというものがございます。
無事、完走できたら、今回でマラソンは終わりにしようと思っていたのですが、もっと長い距離を走れるようになりたい!と、今では思っています。自分のペース、マイペースでいいので、練習を継続し、まずは、来年、10キロデビューしたいなと思います。
あれ? オチが無い。「まじめか!!」という突っ込みが飛んできそう!?

フルマラソンを走る時、三流のランナーは、「やっと5キロ…」とスタートからの距離を考えて走ります。二流のランナーは、「あと40キロ…」とゴールまでの距離を考えて走ります。一流のランナーは、スタートからの距離もゴールまでの距離も意識しません。常に5キロをマイペースで走ることだけを 考えています。どんな長い距離も5キロの積み重ねなのです。長い人生も今日という一日の積み重ねなのです。(中谷彰宏さん)



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